治療の流れ
治療前のカウンセリングで患者様が抱えるお悩みを受け止めていきます。
当院では、治療前のカウンセリングを大切にしています。患者様が抱えるお悩みや症状などに耳を傾けて、それらをしっかりと受け止めます。どんなに素晴らしい技術をもった歯科医師でも患者様の気持ちに寄り添うことができなければ信頼関係が築けないと私たちは考えています。信頼関係を築けないと患者様は不安を抱えたまま治療に臨むことになります。その結果「本当にこの治療でいいのか」といった不安があふれ、患者様ご自身による治療への協力が望めなくなってしまいます。矯正治療では、患者様の協力なしに良い結果は得られません。カウンセリングはもちろん、治療中もコミュニケーションを十分にとり、協力し合うことで治療を成功に導いていきます。
まずは、ご自身で口腔内の状態をしっかりとご理解いただきます。
歯並びの異常(歯列不正)とは、上下の歯の位置がずれている状態を指します。歯列不正は、大きくは骨格性の不正咬合と歯列に起因した不正咬合にわけられます。
上顎と下顎の位置がずれているのが骨格性の不正咬合であり、歯が顎より大きい、または小さいなどのバランスの悪さにより、歯と歯の間にデコボコや隙間が生じる叢生や前歯が噛み合わずに開いている開咬などが歯列に起因した不正咬合となります。
子供のうちに矯正治療を行うメリットは、骨格性のものに移行しないように現状の問題を解決し、正しい成長に促すことができることです。そして、「遺伝的要素なのか、環境因子なのか」不正咬合になった原因を考えます。それをふまえたうえで患者様にあった治療計画をたてていきます。
大人の方の場合は、長年の不正咬合を放置することにより、歯や歯周組織が壊れ、歯周治療や根の治療、かぶせ物の治療が必要になったり、歯を失った方はインプラント治療が必要になったりしますので、さらに失う歯を減らすためにも矯正を行うことで正しい咬合を取り戻すことが必要になります。
他の専門知識をもつドクターと相談しながら、わかりやすく患者様の口腔内のご説明と治療方針を説明いたします。
矯正治療の流れ
治療の前に、口腔内を簡単にチェックし、まずはご自身が今どのような噛み合わせであるかをご理解いただきます。そして、どんな治療が必要になるのか、おおまかな治療期間・費用など患者様が抱える疑問について、お答えできる範囲で一つひとつ丁寧にご説明していきます。この時点では確定診断ではないため、お答えできる範囲は限られます。 その後、必要な検査と検査資料を基に診査診断を行い、治療計画を立てていきます。治療にあたって成人の方の場合、歯1本1本のコンディションや口腔内環境が重要となります。口腔内環境の改善のため、矯正担当医だけでなく他の専門知識をもつドクターとともに治療を進めてまいります。
初診 カウンセリング
まずは、お困りのことやお悩みをご相談ください。その後、簡単な口腔内チェックを行い、必要な治療についてご説明いたします。確定診断ではありません。
- 相談は無料となります。
- 口腔清掃状態の良くない方はここで保険の歯磨き指導の指示を出します。
検査・精密検査
歯並びや上下顎のバランスを入念にチェックし、顔や口の中の写真、レントゲン写真、診断に必要な歯型をとります。 この際、顎関節に重大な問題がある場合は、さらに精密検査を行います。
- 通常の検査料金:30,000円
診断・治療方針の決定
検査資料を基に診査診断を行い、治療方針のご提案を行います。しっかりとご理解いただけるまで、何度でもご説明いたします。治療期間や費用なども確認し、納得のいく治療方法を選択、その上で治療方針を決定します。
矯正治療に必要な前準備の指示を出します。
矯正前治療
虫歯や歯周治療、根の治療、歯冠補綴物の仮歯への変更など、それぞれ専門の医師によって必要な治療を行います。また口腔内の清掃を行い、口腔内を清潔で健康な状態へと導きます。
矯正治療開始
矯正装置をお口の中にセットします。通常は2〜4週間に1回の割合で通院していただきます。 通院期間は症例によって異なりますが、3ヵ月から3年程度を目安としてお考えください。
装置撤去
それぞれの歯が目標の位置まで移動したら、矯正装置を保定装置に取り替えます。保定に移行する際は、咬み合わせに問題がないこと、患者様ご自身が歯並びに満足されていることなどを確認いたします。
保定
矯正終了直後の歯はしばらく不安定で、何もしなければ少しずつ動いてしまいます。そのため歯を支える骨や歯周組織が安定するまで保定装置を装着します。最終的なかぶせ物を入れる指示は通常保定期間6ヵ月を経過してから出します。保定期間は通常約2年、通院は3〜6ヵ月に1度となります。
経過観察
保定終了後は患者様のご希望によって定期的なクリーニングと合わせながら、術後観察のため6〜12ヵ月に1度程度の通院をお勧めしています。小児期から始めた患者様は、親知らずの状況によって長期的な観察が必要になることもあります。
費用について
相談料 | 無料 | ||
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精密検査 | 30,000円(1期治療後、2期治療前検査 20,000円) 追加CT撮影 10,000円 |
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矯正基本料 (外側からの矯正) |
部分矯正治療(補綴前矯正・ムーシールド等) | 110,000円〜 | |
子供の矯正 | 1期治療(混合歯列) | 385,000円 | |
2期治療(永久歯列) | 770,000円 | ||
ただし、1期治療をした方は2期治療385,000円となります。 | |||
大人の矯正治療 | 770,000円〜 | 矯正再治療の方、トランスファーの方等相談にのります。 | |
矯正基本法 (舌側からの矯正) |
リンガル矯正治療(上下) | 1,320,000円 | |
ハーフリンガル矯正治療 | 1,100,000円 | ||
矯正基本料 (マウスピースでの矯正) |
マウスピース型カスタムメイド矯正装置 (インビザライン) ※インビザラインは海外技工物のため完成物が薬機法対象外であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。 |
385,000〜880,000円 | |
マウスピース型カスタムメイド矯正装置 (ASOアライナー) |
片顎 1個につき 22,000円 | ||
装置料 | プラスチック・メタルブラケット | 0円 | |
人工ダイヤ製ブラケット(ジルコニア) | 33,000円 | ||
保定装置クリアリテーナー | 片顎 11,000円 | ||
ブロック遠心移動装置 (カリエールディスタライザー) |
22,000円/本 | ||
歯科矯正用 アンカースクリュー |
22,000円/本(外科処置代含む) | アンカースクリュー埋込1週間後のTBI 1,100円 | |
調整料(通常月1回) | 外側からの矯正 | メタルワイヤー | 3,300円/回 |
ホワイトワイヤー | 5,500円/回 | ||
舌側からの矯正 | 5,500円/回 | ||
調整料(通常月2回) | マウスピースでの矯正 | 3,300円/回 | |
調整料(通常月1回) | 補綴前部分矯正 | 1,100円/回 | |
調整料(6ヵ月〜1年ごと) | 成長期の経過観察 | 3,300円/回 | |
調整料(通常月1回) | 筋機能療法(MFT) | 4,400円/回 | |
ただし矯正治療をしている患者は 2,200円/回 | |||
保定管理料 | 2年間無料 | ||
外科処置料 (材料・外科処置代含む) |
歯科矯正用アンカースクリュー埋込 | 22,000円 | |
口腔外科医によるアンカースクリューの除去 | 3,300円 | ||
歯牙骨支持タイプの急速拡大装置(MSE) アンカースクリュー4本使用 |
88,000円 | ||
外科で併用する促進矯正法(コルチコトミー) | 220,000〜297,000円 | ||
自己血を使った再生療法(PRGF) | 33,000〜55,000円 | ||
歯胚抜歯(埋伏している親知らず) | 22,000円 | ||
埋伏歯の開窓手術 | 11,000円 | ||
便宜抜歯 | 5,500円/本 |